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ゴールドマンサックスの決算、株価推移の見通し【投資銀行の王者】

 

ゴールドマンサックスは世界有数の投資銀行。ビジネスは投資銀行業務、証券業務、資産運用業務を中心に展開しています。

 

ゴールドマンサックスの歴史は140年以上にのぼり、世界30か国以上で事業を展開しています。

 

リーグテーブルではグローバルM&A、株式資本引受部門で安定して1位を獲得しており、ゴールドマンサックスの強みが表れています。

 

本記事はゴールドマンサックスの特徴、決算、株価推移と見通しについて説明します

 

 

ゴールドマンサックスとは?

 

 

 

ゴールドマンサックスは1869年にマーカス・ゴールドマンらによって設立されました。

 

もともとは手形引受をする小さな企業でしたが、金融業として有名になり、ウォールストリートを代表する企業まで成長しました。

 

ゴールドマンサックスの強みは徹底した合理主義、俊敏さ、人脈です

 

2008年のリーマンショック時は他に先駆けていち早く住宅担保債権を売却。さらにはウォーレンバフェットに資本援助をもらうことで、他の投資銀行が次々と破綻する中でゴールドマンサックスは危機を乗り越えました。

 

歴代の経営陣はホワイトハウスと関係が深く、ゴールドマンサックス出身者がアメリカの政治界で活躍しており、ネットワークが非常に強固です。

 

イーグル隊長

例えば、現在のアメリカ財務長官のスティーブン・ムニューシンはゴールドマンサックス出身です。ムニューシンはゴールドマンサックス時代は17年間勤務した後、いくつかの事業を経てホワイトハウス入りしました。

 

あまり知られていないのはゴールドマンサックスの社員の1/4はテクノロジー部で勤務していること

 

ゴールドマンサックスはテクノロジーの発展を重要視しており、同社が開発した投資分析、リスク管理、情報伝達ツール等は実際に商品化されています。

 

2017年にはCFOのマーティンチャベス氏は「2000年に600人いた株式トレーダーは今ほとんど自動売買プログラムにやらせている」とコメントしています。

 

ゴールドマンサックスは高給で雇っていたトレーダーをリストラし、自動プログラムに置き換えています

 

さらに厳しい自社の制度として、毎年従業員の約5%を解雇しています。ただでさえ世界中から超優秀な社員が集まるゴールドマンサックスですが、このリストラ制度を設けることで、より質の高い仕事を生み出しています。

 

人件費を抑えるため、ゴールドマンサックスはアナリスト・アソシエイト・ヴァイスプレジデント職を増加させる一方でパートナー、マネージングディレクターなど高給取りの人数を削減しています。

 

日本での投資事例

 

ゴールドマンサックスは1974年に東京事務所を開設しました。米国の投資銀行として、アジアで最初に営業を開始した会社の1つです。

 

日本での運営歴史が長いため、官公庁を含め企業からの信頼は厚いです

 

ゴールドマンサックスの国内投資事例としては経営難のユニバーサルスタジオジャパンへの支援や、成長が見込まれる企業に対して大きな投資を実施しました。

 

日本での投資事例

  • ユニバーサルスタジオジャパンへの投資
  • JREへの再生可能エネルギー事業投資
  • イーアクセス、イーモバイルへの投資
  • 郵便貯金、簡易生命保険の投資顧問
  • 公的年金の運用
  • NTTドコモの海外IPOサポート
  • 経営不振のゴルフ場の再編

 

 

リーグテーブル

 

リーグテーブルとは投資銀行や証券会社のランキング表です。M&A、株式資本引受、債券資本引受が主なリーグテーブルでグローバル版と国内版があります。

 

ゴールドマンサックスの2019年のリーグテーブル順位を見てみましょう。

 

2019年グローバルM&Aリーグテーブル

2019年グローバルM&Aリーグテーブル(出展:外資就活)

 

 

グローバルM&Aではトップティアと呼ばれるゴールドマンサックス、JPモルガン、モルガンスタンレーの3社が2018年に引き続きTOP3を独占しています。

 

JPモルガンとモルガンスタンレーは昨年と順位が入れ替わっている一方で、ゴールドマンサックスは2連連続の1位です。いかにゴールドマンサックスが強いかを示しています

 

続いてグローバル株式資本引受のランキングです。

 

2019年グローバルECMリーグテーブル

2019年グローバルECMリーグテーブル(出展:外資就活)

 

 

株式資本市場(ECM)は企業が株式を発行する際の引受業務です。引き続きゴールドマンサックス、モルガンスタンレー、JPモルガンが強く、1位から7位までの顔ぶれは前年と同様です。

 

それだけ株式資本市場においてはリーグテーブルによる評判が重要であり、このランキングが投資銀行としての格を表しています

 

次はグローバル債権資本引受部門です。

 

2019年グローバルDCMリーグテーブル(出展:外資就活)

2019年グローバルDCMリーグテーブル(出展:外資就活)

 

 

債券資本市場(DCM)は企業が債権を発行する際の引受業務です。M&Aと株式資本市場とは違い、ランキングは大きく異なっています

 

M&Aと株式資本市場で1位だったゴールドマンサックスは6位にダウンした一方で、M&AとECMで4位だったシティグループが2位にランクアップしています。

 

理由は投資銀行によって得意分野、不得意分野があるためです。ゴールドマンサックスはM&Aと株式資本引受に強い一方で債権資本引受はそれほど強みがありません。

 

最後は日本国内のM&Aリーグテーブルです。

 

2019年国内M&Aリーグテーブル(出展:外資就活)

2019年国内M&Aリーグテーブル(出展:外資就活)

 

 

日系証券会社の野村証券、みずほ、三井住友がランクインしました。モルガンスタンレー、バンクオブアメリカ、ゴールドマンサックス、JPモルガンは日本でも存在感が大きいです。

 

ゴールドマンサックスを含む外資系投資銀行の特徴は1案件あたりの取扱額が大きいことです

 

グローバルの知見が要求される海外案件は取扱額が大きくなりやすく、外資系投資銀行が活躍しています。

 

今後の経営戦略

 

ゴールドマンサックスは近年コスト管理対策に重点を置いています。

 

人件費などを徹底して削減し、トレーディングなど自動化できるものはすべて自動化を進めています

 

また、2016年にはオンライン融資プラットフォームの「マーカス」を開始しました。

 

「マーカス」は消費者向けの融資サービスです。信用格付けの高い顧客をターゲットとしており、最大3万ドルまで無担保融資が可能となっています。

 

個人分野は今までゴールドマンサックスが対象としてこなかった分野であり、ゴールドマンサックスも自社の顧客を広げるために様々な取り組みを行っています

 

 

ゴールドマンサックスの決算

 

 

 

ゴールドマンサックスの2019年度決算です。売上、利益ともに大きく変動はありませんが、安定しています。

 

ゴールドマンサックス決算

ゴールドマンサックス決算

 

 

ゴールドマンサックスの2019年度のセグメント別売上はグローバルマーケット部門が1位、2位以下にアセットマネジメント、投資銀行部門が続きます。

 

ゴールドマンサックスセグメント別売上

ゴールドマンサックスセグメント別売上

 

 

ゴールドマンサックスのセグメント別利益はグローバルマーケットとアセットマネジメントが1位。投資銀行部門は3位です。

 

ゴールドマンサックスセグメント別利益

ゴールドマンサックスセグメント別利益

 

 

ゴールドマンサックスのセグメントの事業内容を解説します。

 

セグメント事業内容

  • Investment Banking(投資銀行):ゴールドマンサックスの花形業務。企業向けM&A、金融アドバイザリー、企業融資。
  • Global Markets(グローバルマーケッツ):金融機関、投資ファンド、政府機関向け債権、通貨、コモディティ、株式資本引受業務。
  • Asset Management(アセットマネジメント):機関投資家、富裕層向けの資産運用管理業務。
  • Consumer and Wealth management(消費者、資産管理):一般消費者向けローン、資産管理業務

 

ゴールドマンサックスの売上、利益ともに分散されています。

 

イーグル隊長

機関投資家向けの資産管理業務や機関投資家向けの株式資本引受、債券引受がゴールドマンサックスのメインビジネスであることが分かります。

 

 

ゴールドマンサックスの株価推移

 

 

 

ゴールドマンサックスの株価推移をS&P500と比較しました。過去5年間の推移です。赤がゴールドマンサックスで青がS&P500です。

 

過去5年株価推移比較

過去5年株価推移比較

 

 

過去5年間でS&P500は61%成長しましたが、ゴールドマンサックス株価は2%の成長。S&Pの成長と比較してかなり低いです。

 

続いて2020年初来のS&P500とゴールドマンサックス株価の推移比較です。

 

2020年初来株価チャート比較

2020年初来株価チャート比較

 

 

コロナウィルスによるマイナス影響が大きい2020年初来では、S&P500は3%の成長ですが、ゴールドマンサックス株価は-9%で推移。

 

イーグル隊長

ゴールドマンサックス株価は景気に左右されやすい株式であるため、コロナ禍では株価が回復しきれていません。

 

 

ゴールドマンサックスの株価推移見通し

ゴールドマンサックスの株価推移見通し

ゴールドマンサックスの株価推移見通し

 

 

ゴールドマンサックスの今後の株価推移見通しです。

 

ジョンソンエンドジョンソン株価見通し(Tipranks)

ジョンソンエンドジョンソン株価見通し(Tipranks)

 

 

Tipranksのアナリスト予想によれば、ゴールドマンサックスの今後1年間の株価見通しは242ドル。最低値は192ドル、最高値は323ドルです

 

2020年8月現在、ゴールドマンサックスの株価は208ドルなので、Tipranksのアナリスト平均予想と比べるとゴールドマンサックスの株価はかなり割安です

 

イーグル隊長

コロナ禍においては景気敏感株であるゴールドマンサックスの株価は回復速度が鈍いです。しかし、一旦ワクチンが完成し、コロナウィルスの解決策が見えてくれば、株価は大きく上がるはずです。割安な今のうちにゴールドマンサックス株を買っておくのは賢い投資と言えそうです。

 

 

まとめ:ゴールドマンサックスの決算と株価推移【投資銀行の王者】

まとめ:ゴールドマンサックスは投資銀行の王者

まとめ:ゴールドマンサックスは投資銀行の王者

 

 

ゴールドマンサックスの特徴、決算、株価推移と今後の見通しについて説明しました。

 

本記事のポイント

  • ゴールドマンサックスは世界有数の投資銀行
  • 2008年リーマンショック時はいち早く住宅担保資産を売却し、危機を回避
  • 超優秀な社員が集まるが、毎年5%は解雇されるためさらに競争が激しい
  • 政府との人脈が強い
  • リーグテーブルではグローバルM&A、株式資本引受部門において安定の1位
  • 日本国内においても存在感が強い

 

投資銀行の王者として知られるゴールドマンサックスは世界から超優秀な社員が集まる頭脳集団。

 

政府との強固なネットワークと経営の俊敏さが特徴で、リーマンショックの危機回避は素晴らしいものでした。

 

リーグテーブルでは投資銀行の花形であるM&Aと株式資本引受業務で1位をキープしており、ゴールドマンサックスの地位と評判を不動のものにしています

 

機関投資家向けのアセットマネジメント部門が当社の利益を下支えし、投資銀行部門に加えて安定した収益を上げ続けています。

 

イーグル隊長

投資銀行の王者としてゴールドマンサックスは今後も間違いなく目が離せない株です。

 

本記事はこれで以上です。

 

 

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    イーグル隊長

    30代副業サラリーマンです。資産運用、副業の有益を発信しています。10年以上金融に携わり、米国にてMBA取得。株式アクティブ運用中。自由な生き方をすべく、アーリーリタイアを目指しています。

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