米国株 経済動向

米国株のDPO(直接上場)とは?IPOとの違いを説明

米国株のDPO(直接上場)とは?IPOとの違いを説明

米国株のDPO(直接上場)とは?IPOとの違いを説明

 

 

DPOは聞いたことありますか?

 

Direct Public Offeringの略で、直接株式上場のことです

 

現在株式上場はIPO(Initial Public Offering)が主流ですが、ここ数年米国でDPOが増加し始めました。日本ではまだまだ知られていません。

 

そこでDPOとIPOの違いについて説明します。

 

DPOの特徴IPOとの違い

DPOの特徴

DPOの特徴IPOとの違い

 

 

DPOは企業が上場する際に、株式を証券会社の協力なく、株式を直接投資家に公開することです

 

通常、IPOで上場する場合は証券会社を引受会社とし、上場前に機関投資家にロードショーと呼ばれるプレゼンテーションを実施します。

 

上場前に機関投資家の興味を引き、上場時の価格と発行株数を増やすことで、IPOの総調達額が増えます。

 

DPOはそのプロセスを省略し、直接投資家が株式を購入できるようになります

 

DPOのメリット

  • 証券会社に支払うコストが節約できる
  • 既に知名度のある会社であれば、証券会社の手伝いが必要ない
  • 既存株主のロックアップ期間がない

 

IPOで証券会社に引き受けしてもらう場合、ロードショーを含め多くのフィーが発生します

 

一般的にフィーはIPO調達総額の7%なので、100億ドルのIPOであれば、7億ドルものコストが節約できます。

 

上場前から知名度のある会社であれば、ネームバリューがあるので、投資家に対して名前を売る必要がありません

 

例えば、メッセージアプリのSlackや音楽配信サービスのSportifyが上場する際はDPOを行いました。

 

元から十分有名であるため、わざわざ証券会社にフィーを払って宣伝してもらう必要がなかったのです。

 

さらに、通常IPOを行う場合、既存株主は上場後、6か月間株式を売却することが出来ません(ロックアップ期間と呼ばれます)

 

株主は通常大株主であり、上場後すぐに株式を売却されると、株価の大幅下落に繋がり、新しい投資家が損失を食らいます。

 

証券会社が既存株主に対して制限を行うのがロックアップです。

 

しかし、DPOであればロックアップがなく、既存株主はいつでも自分の売りたいタイミングで株を売却出来ます

 

会社にとって上場は大きなゴール。既存株主からすれば上場時に株式を売却するのは大きなメリットです。

 

Sportifyは既存株主であった従業員たちに対して彼らが希望するタイミングで株式を市場に売却する手段としてDPOが選択されました。

 

DPOのデメリット

  • 証券会社が引受しないため、機関投資家の協力が得られず、調達総額が増えにくい。
  • ニッチな企業、有名でない企業ほど調達総額が増えにくい

 

DPOのデメリットとしては、証券会社が引受しないため、富裕層や機関投資家のコネクションを持てないことです

 

証券会社が行うロードショーは2週間から4週間かけて資金力のある富裕層、機関投資家に対して対象企業をアピールします。

 

これにより企業の認知度が一気に上がり、投資家は多くの資金を投じて株式を購入します

 

例えば、ベジタリアン向けに植物代替肉を提供するビヨンドミートは当初予想のIPO株価は20ドル→ 25ドルで取引成立。

 

他にも直近でIPOしたZoominfoはIPO株価21ドル → 34ドルへ上昇。

 

これらは証券会社による影響が大きいと言えます。

 

IPO価格が上がれば、発行企業により多くの資金をもたらすため、上場後の成長がしやすくなります。

 

特に小型の赤字会社、売上急拡大している企業は将来成長のため、多くの資金を必要とします。

 

ニッチな企業や有名でない企業が証券会社のサポートを得なければ、調達額はかなり少ないものになるでしょう

 

ちなみにIPOを支援する証券会社にも格があり、リーグテーブルと呼ばれる証券会社のランキングがあります。

 

2020年リーグテーブル

2020年リーグテーブル。出典:Financial Times

 

例えば、ゴールドマンサックスやモルガンスタンレー、JPモルガンは一流の証券会社として知られています。

 

IPO引受会社がこれら一流証券会社であると、投資家とのネットワークが強く、IPOによる調達総額は増えやすい特徴があります

 

一方でマイナーな証券会社は調達総額を増やしづらく、IPO企業にとっても魅力が薄まります。

 

 

まとめ:DPOとIPOの違い

まとめ:DPOとIPOの違い

まとめ:DPOとIPOの違い

 

 

米国で増えてきたDPOとIPOの違いを説明しました。

 

今後米国株のDPOは増えていく予定です。例えば、2020年に上場が予定されている知名度抜群のAirbnbはDPOを予定しています。

 

これからは既に有名な企業はDPO、有名でない企業はIPOと使い分けていくことが予想されます

 

今後日本でもDPOは広まっていくのではないでしょうか。

 

本記事はこれで以上です。

 

2020年米国株IPOの注目銘柄です。

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    イーグル隊長

    30代副業サラリーマンです。資産運用、副業の有益を発信しています。10年以上金融に携わり、米国にてMBA取得。株式アクティブ運用中。自由な生き方をすべく、アーリーリタイアを目指しています。

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